世界最古の竹製パイプオルガン

マニラから車で30分くらいにあるSt. Joseph Parish Churchには、世界最古の竹製のパイプオルガンがあります。

1816年、スペイン人神父のディエゴ・セラにより製作が開始され1824年に完成しました。

このバンブーオルガンは日本とも関わりがあります。第二次世界大戦中にマニラに派遣されていた紀州徳川家第16代当主の徳川頼貞はバンブーオルガンが適切に保存されていないことを憂慮し、マラカニアン宮殿の行政府長官ヴァルガスに面会して修復する必要性を説き、ヴァルガスは頼貞の提案に賛同し修復へ向けて動き出しました。 1973年、バンブーオルガンはドイツ・ボンのパイプオルガン工房クライス・オーゲルボーへと送られ修理が開始されました。竹製パイプの一部は日本に送られ、クライスの工房で6年の経験を積んだヤマハのオルガン職人津田桁雄氏らが修復作業を行なっています。1975年に修復が完了し、現在でもその音色は健在で毎年2月にはバンブーオルガンフェスティバルが開催されています。

日本人とも関わりのある世界最古のバンブーオルガンを訪ねてみてはいかがでしょうか。

世界最古のバンブーオルガン

教会の2階部分に設置されており、教会の隣には博物館もあります。

教会の天井には竹が敷き詰められており石造りの教会とも調和しています。

 

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